2013年2月24日日曜日

龍谷大学本館


この建物は
以前スケッチした西本願寺「唐門」のすぐ近く、龍谷大学の門を抜けた正面に建っています。

その立派な門構えに少々気後れしましたが、正直に「スケッチしたい」と言ったら気持ちよく中に入れてくれました。
さすが、宗教大学。門番さんも人間ができている。


さて、デザインはよく見るとかなり奇抜です。
屋根は和風の瓦屋根なのにそれを支えているのは洋風の石の擬似柱。
そして柱の間には和風の白の漆喰壁と洋風のアーチ窓。
見事に(?)和と洋がごちゃまぜになったデザインです。

設計者は不明。
竣工は明治12年とありますから、おそらく外人の設計者と京都の大工さんのコラボレーションなのでしょう。
こんな不思議な建物が馴染んでしまうのも京都の歴史と伝統のなせるわざなのでしょうか。

2013年2月16日土曜日

堺筋倶楽部

大阪 堺筋というメイン道路に面して「堺筋倶楽部」という建物があります。
昭和6年にできた銀行(川崎貯蓄銀行)建築で、現在は高級レストランに変身しています。

設計者は矢部又吉。調べてみると、同じ作者の建物「川崎銀行本店」が一部明治村に保存されているようです。

以前明治村を訪れたときはそんな関係に気づくはずもなく、見過ごしてしまったのですが、写真を見るとたしかに、窓や入口周りの凝ったデザインがそっくりです。
「まちがいない。こいつだ」などと
設計者の足跡を追う探偵になったような気分で、少し愉快でした。
これもスケッチのおもしろさのひとつですね。

2013年2月10日日曜日

デジタルと手描き

先週「iPad miniで絵は描けるか」と題した自画像を投稿したら、「若すぎる!」「似ていない!」などという忌憚のない意見をいただく一方で、線や塗りに関するデジタルデザインならではのテクニカルなコメントをいただきました。
改めてお礼を申し上げます。

今週は肩のこるデジタルスケッチはではなく、手描きのスケッチにもどります。
画面のサインを見ると描いた日付は2008年12月。ベースはその日2時間で描いたものです。
デジタルペンと違って「鉛筆」で思うように線がひけるというのは本当に気持ちの良いものだと改めて感じてしまします。

でも実はこの日の印象があまりありません。
確か、場所取りに失敗して「つまらないポーズだな」と思った記憶がかすかに残っています。
だから、線が硬い、雑!・・・などと言わないでください。
「手描き」とは感情が現れるものなのですから。

2013年2月3日日曜日

iPad miniで絵は描ける?






最近iPad miniを買いました。
システム手帳を捨て、すべてをデジタル化しようと決心したのです。

軽くて、情報収集が楽でビジネスの場では、文句なしに便利!
そうなると「絵」も描きたいと欲が出ます。

選んだ題材は20年ぶりの「自画像」。
モデルが文句を言わないのが最大の理由です。

さて、感じたのは歳をとった自分を改めて見つめるのも悪くないということ。
目元の皺も、頬のこけも、それなりに認めてやろうじゃないか。
残りの人生、何をすべきか。ちょっと考えるきっかけになったようです。


追伸
使用アプリは「procreate」、ペンは「jot touch」を購入しました。
procreateは操作ツールの画面配置などに工夫があり、タブレットで絵を描くにはよくできています。レイアー機能は秀逸です。
ペンは筆圧感知可能とありますが、反応が鈍く、手描きの微妙な塗りにはとても及びません。
ちなみにこの絵は初めてということもあり、思ったように塗りができず、まる二日(10時間くらい)かかりました。手書きの2倍~3倍の時間がかかるイメージです。
同じようなチャレンジをしている方、是非ご意見をお聞かせください。