2013年6月29日土曜日

ピンクのストール

白いブラウスとブルーのミニスカート。
眩いばかりの健康美です。
ちょっと冷たい表情に、ピンクのストールがよく似合います。

2013年6月16日日曜日

バレリーナ


今回のテーマはバレリーナ。

デッサンの天才と言われたドガが生涯追いかけたテーマでもあります。
彼が描きたかったのは白い衣装につつまれた柔らかな人間の動き。

日曜画家も思いは同じ・・・と言いたいところですが、実は白の絵具がない透明水彩にとって「白い衣装」を表現するのはとても難しいのです。
悪戦苦闘の末、「白」を残して筆を置いたのがこのスケッチ。

踊りだす前のトーシューズのひもを結び直すポーズです。
静かな緊張感を感じてもらえたでしょうか。

2013年6月9日日曜日

Tさんの肖像

今年も梅雨の季節に入ってしまいました。
屋外でのスケッチは当分できないかもしれません。
というわけで、今週は人物画です。

このモデルさんは、正直言うとあまり特徴がありません。
ポーズも平凡で衣装もいまひとつ。

でも魅力を見つけました。
なんとなく、暖かくて、安心感を覚えるような、穏やかな表情・・・。
タイトルの「Tさん」にはそんな親しみをこめたつもりです。


2013年6月2日日曜日

30年前の相楽園


5月の相楽園の見所は新緑の和風庭園だけではありません。
昭和38年に移築された「異人館」旧ハッサム邸と明治43年に建てられた洋風建築の厩舎が並んで建っています。ハッサム邸のユニークなデザインの2本の煙突と、厩舎のドーム屋根がその存在感を際立たせています。

左下のサインをご覧ください。実はこの絵は昭和58年5月3日に描いたもの。
もちろん新緑の美しさはこの時も、今も変わるところはありません。
でもこの絵にはひとつだけ現実と違うところがあります。
実は今のハッサム邸には煙突が一本しか無いのです。
何故でしょうか。
そう、1985年の阪神淡路大震災で煙突が1階まで床を突き抜けて落ちてしまったからです。
震災の記憶を残すためにあえて、元に戻さなかったそうです。

スケッチすることは歴史の断面を書き留めることでもあるようです。