2011年2月27日日曜日

うろこの家

「うろこの家」は神戸の異人館の中でも最も有名な建物のひとつです。
うろこのようにスレートを張った外壁がその名の由来です。
しかし設計者も詳細な竣工年も不明です。資料によれば明治後半、居留地に借家として建てられたようですが、1922年にこの山の手の地に移築されたようです。
記録に残る最後の住人はドイツ人ハリヤー氏となっていますが、資料はほとんど無く、建物だけが生き続けていると言っても良いでしょう。
この日は秋晴れ・・・2階の居間から眺める神戸の海は、青く、さわやかです。
住み手は変わっても、神戸の海の美しさは変わりません。

2011年2月20日日曜日

緑のカーティガンを着た婦人

千葉市の緑区に「ホキ美術館」というユニークな建物があることをご存知でしょうか。
建築にあまり興味のない方でもアクロバティックなその形態に目を見張るに違いありません。インターネットで是非覗いてみてください。

さて、一般に現代美術といえば、過激な、奇妙な、面白い・・・という表現を追い求めるものが賞賛され、「写実的な絵画」はおとなしすぎてどうも旗色が悪いようです。
しかし、最近その反動でしょうか。また「写実」に人気が出始めたようです。

この美術館もそのひとつ。現代絵画でありながら、展示作品は全て「写実」を追いかけています。
森本草介、島村信之、生島浩、塩谷亮など初めて知った作家もいたのですが、どれもすばらしい人物画で、その表現力にしばし見とれていました。
さすがにプロは違います。彼らの技量を見習うべく、自戒の念をこめて今日の人物画を載せる事にします。

2011年2月13日日曜日

中川運河水門

名古屋は本来、港町なのですが土地が平坦で街の中心部から「海」を見ることができません。
そのせいか、青春時代を過ごしたはずの僕もこの街に「海のロマン」を感じたことはまったくなく、ただただ広い道路が自慢でありました。
今住んでいる神戸が起伏に富んでいて、街のどこからでも海が臨めるのと比べると対照的です。
そんな名古屋の港町としての機能を果たしたのが運河と水門でした。
この中川運河水門は堀川と運河の水位の違いを2つの門を開け閉めして船を通した貴重な施設です。
現在は使用されておらず、門の間のスペースは公園になっています。
完成は昭和5年。凝った意匠の外観はかなり痛みが激しく、時代の変遷を感じさせます。

名古屋港は貿易額が8年連続日本一だとか。
今は使われていなくとも、港町のシンボルとしてこれからも大切にしてほしいものです。

2011年2月6日日曜日

ハワイの民族衣装を着た婦人

水彩で人物画を描くことにやっとなれてきました。
色々と試行錯誤しましたが、どうやら僕の場合は、なるべく鉛筆で形と明暗まで表現し、色は薄めにさっと仕上げるのが合っているようです。

この日のテーマは、ハワイの民族衣装。
黄色の衣装にブルーの首飾りと赤の腕輪と髪飾りがアクセントです。
でも今回の狙いは色調の華やかさでなく、ポーズも含めたモデルさんからなんとなく感ずる柔らかさとやさしさ。
鉛筆の線の濃淡とたっぷり水を含んだ色が重なると・・・
我ながら気に入った一枚が出来ました。
人物画の好きな方、どうぞご意見をお聞かせください。